北京・蘇州・上海旅行記 第４話 さらば北京

　万里の長城からずっと標高を下げて、とある場所で「七宝焼」の工場（こうば）、土産物屋がセットになったレストランで早～～～い昼食。この後、上海まで空路で移動なので、時間的に忙しい状態が続きます。

　今回の旅でもGPS-CS1Kを使って、移動する毎にGPSのログを録ってきました。ここで、Motion Picture Browser のマップビュー機能で、場所関係を確認しましょう。

　ご覧の通り、マップビューで表示される中国の地図は極めて大ざっぱ。殆ど位置関係などわかりません。
　そこで、今回は地図ではなく、衛星写真の方を使っていきたいと思います。

　万里の長城と日本の位置関係です。ま、ここまで縮めてしまうと、万里の長城も北京も空港も、みーんな同じような場所になっちゃいますねえ。緯度で見ますと、概ね日本の青森県・秋田県あたりになりますでしょうか。寒いわけです。

　こちらは「八達嶺」を一番拡大した図です。左下、写真を表示しているマーカが駐車場付近、右上は「女坂」の途中あたり。急勾配だった場所です。

　さて、時間軸を元に戻します。七宝焼を焼いている竈（かまど）でしょうか。赤々と炎が上がっています。
　

　こちらは製作工程。女性が物凄く細かい作業をしています。銅の壺に細かな金属片を付けて、七宝焼の模様の元になる部分を製作中。ちょっと近寄り難い雰囲気でした。毎日、ずーっとこの作業をしてらっしゃるんでしょうか。
　

　これらは、模様作りを始める前の銅の壺。これだけ積まれていると圧巻です。ま、滅多に見られない眺めとして記録してきました。何本あるのやら・・・

　安倍前首相も訪れたんだそうです。ただ、この場所なのかどうかはわかりません。要人ですから、別の場所で七宝焼を受け取っただけなのかも知れません。
　

　11時過ぎに、早くも昼食です。これも北京料理らしいんですが、実にスパイシーな料理ばかりでした。その中でも最高峰（笑）は、右手奥の四角い器の料理。細かく切った肉や野菜を煮たものだと思うんですが、猛烈にスパイスが効いていて、後味に酸味が残るほど。
　果物の実などを使った、ゼリー状の料理もありました。どえらく珍味ではありましたが、相当貴重な食べ物なんだそうです。
　ウチの若い人達は、どれも口に合わなかった様子。おかわり自由のチャーハンを驚くほど沢山食べていました。若さの特権、なんでしょうね。

　ここの駐車場には、鄙びたバスケットボールのボードが放置されていて、その古さ加減があまりに凄かったので、シャッターを切ってみました。

　食事場所から、一路北京国際空港へ向かいます。写真は高速道路の料金所の様子。鉄格子が異様です。
　この先で、軍が高速道路を一時的にですが、封鎖していて15分ほど待たされました。偉い人が通ったのかどうかはわかりません。飛行機に間に合わないんじゃないかと、ちょっと冷や冷やもんでした。

　料金所の遠景。中国らしいデザインの建物です。

　管制塔が見えてきました。空港に到着です。

　チケットを見るとF列。お！窓側か、と思ったら、シートレイアウトが２列・通路・３列・通路・２列なんですって。右側の通路側席でした。ありゃりゃ、残念。でも３列の中央よりはずっとマシです。
　「上海虹橋空港」までの国内線。「上海甫東国際空港」とは別の場所です。

　北京空港内で移動していたら、こんな広告を見つけてしまいました。何と、サイバーショットT200ですよ、私が持参している。これには驚きながら喜んでしまいました。
　

　思った以上に厳しい手荷物検査を受けた後、搭乗口からバスに乗り込みました。乗客がなかなか満杯にならなかったためか、随分ここで待たされました。が、その車窓から、こっちに向かってくる飛行機を、係官の女性が誘導している様子が見られて、ご満悦。2枚の札を動かして誘導するんですが、これがなかなかかっこいいんですよ。

　うおー、こんな間近なところまで飛行機が。このまま突っ込んできたら、私たちは一貫の終わりです～。
　昨日の夕方降りたって、もう出発。実に慌ただしい北京・万里の長城観光でした。

　さて、北京の最後に、ここまで移動した場所をマップビューで確認しておきましょう。
　

　一番左上の赤いマーカが万里の長城「八達嶺」。写真がポップアップしてる場所が昼食を摂ったレストラン。
　中央一番下の黄色いマーカはホテル。その右上のマーカが北京国際空港です。移動距離は約200kmほど。

　そして、今から向かう上海までは約1,000km。移動しまくりの第2日目。上海虹橋空港からはバスで蘇州まで100kmほど移動しなくちゃなりません。まだまだ2日目が続きます。

（第４話へ続く・・・）